「鹿児島磨崖仏巡礼vol.6 —石材と磨崖仏」を開催します!

お久しぶりです! 早速ですが、今年も「鹿児島磨崖仏巡礼」を開催します。昨年に引き続き、有識者を招いての講演+トークライブです。

今回は、磨崖仏を含む鹿児島の石造物の前提となる「石材」について勉強してみたいと思います。前回は「岩石信仰」について学びましたが、今回は「石」そのものですね。鹿児島県の岩石や地質についての第一人者、大木公彦先生にみっちり1時間半講義していただきますので、ぜひご聴講をお願いいたします。

大木先生の話の後で、いつも通り磨崖仏に関するフリートークをします。今回は、石材を知って磨崖仏への理解を深め、また磨崖仏の風化や保存についても考える機会となればと思います。

鹿児島磨崖仏巡礼vol.6 —石材と磨崖仏—

日時 2023年12月10日(日)16:00〜18:00
会場 レトロフトMuseo (〒892-0821 鹿児島市名山町2-1 レトロフト千歳ビル2F)
<鹿児島市電>朝日通り電停より徒歩2分
※会場には駐車場がありません。

要申込:定員20名
参加料:1000円
申込方法:↓こちらのフォームより申し込み下さい。定員に達し次第受付を終了します。
https://forms.gle/FxmVbQMqEjahFQy89

<特別基調講演> 大木公彦 先生
「鹿児島の磨崖仏と石造物は火山の恵み?」
(約1時間半)

 日本の磨崖仏は大分県が有名ですが、鹿児島県にも多くの磨崖仏と石造物が存在します。その理由のひとつに、大分県と同様に火砕流堆積物の存在がありそうです。約60万年前以降の日本では大規模火砕流を発生させたカルデラが9つあります。そのうちの4つが南九州にあります。それぞれのカルデラから複数回大規模火砕流を発生させていることから、約60万年前より古い火砕流堆積物を含めると、南九州には38以上もの火砕流堆積物が識別でき、その中の多くは自らの圧密と温度によって硬い溶結凝灰岩になっています。比較的柔らかく加工しやすい溶結凝灰岩は、古くは平安時代から切り出され、様々な石造物として使用されました。石材として使われた溶結凝灰岩は、少なくとも12を数えます。また、鹿児島の著名な磨崖仏の多くもこれらの溶結凝灰岩に刻まれています。
 4つの異なるカルデラが存在し、時代を超えて大規模噴火を起こしたおかげで、性質の異なる様々な溶結凝灰岩の石材を産する鹿児島は、日本でも特異な石の文化を持つ地域と言って良いでしょう。この多様な石材についてお話ししたいと思います。

大木公彦(おおき きみひこ)
1969年より鹿児島大学理学部に勤務し地質学の教育研究に携わる。2001年から鹿児島大学総合研究博物館・理工学研究科教授、2005年から7年間、総合研究博物館館長を務める。2012年鹿児島大学名誉教授。南九州から琉球列島に至る地域の過去300万年間の大地の動きを調査研究。一方で、この地域の周辺海域の堆積環境についても調査研究を行う。最近は火砕流堆積物の研究を発展させ、石造物(薩摩塔など)や碇石、古墳の石棺などの石材を調査研究。鹿児島県地学会会長、鹿児島県環境影響評価専門委員、桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会委員等。

↓チラシです。ご自由にお使い下さい。

2件のコメント

  1. 昨日はありがとうございました。地質の分布がわからないようでしたが、産総研が公開している地質Naviというサイトを訪れてみてください。また、石材は産出地で名前がつくのではなく、出荷地で名前がつくのでこれも覚えておいた方が良いですよ。

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