一年が経つのは早いもので、前回のイベントからもう1年が過ぎようとしています。
というわけで、今年も磨崖仏のイベントを開催いたします。今回も、有識者による講演+トークライブを行います。
今回のテーマは「修験道」です!
これまでも、磨崖仏と修験道には関係があるのではないか? という話はしてきました。まず、清水磨崖仏には、彦山(英彦山)から来た修験者(と思われる人)が刻んだという記録が残っており、修験道と深い関係があったことは間違いありません。次に、桂樹院跡の磨崖梵字については、「権大僧都」と刻まれていることから、おそらく修験者が彫ったと考えられます。
ですが、磨崖仏全体を通じてみると、修験道との直接的な関連はあるのかないのか、はっきりしません。修験道には山岳信仰の要素が大きいので、磨崖仏との親和性があるのはまちがいないのですが、私もそのあたりのことは深く考えていませんでした。
そこで今回は、鹿児島の修験道研究の第一人者である森田清美先生に特別基調講演をお願いしました。
森田清美先生は、鹿児島における修験道の受容と展開について長年研究を続けてこられ、『さつま山伏』(鹿児島文庫35 春苑堂出版)をはじめとして多くの著書を刊行されています。今年6月にも『高野山信仰と霧島山信仰——薩摩半島域における修験道の受容と展開』(鉱脈社)を上梓されました。
当日は、修験道とはいかなる宗教か、山岳信仰との関係、そして薩摩藩における修験道のひろがりや民俗文化に残る影響などについて、みっちりと講義していただく予定です。磨崖仏だけでなく、鹿児島の民俗文化を考える上では外せない修験道について、この機会に一緒に学びましょう!
鹿児島磨崖仏巡礼vol.7 —磨崖仏と修験道—
要申込:定員25名
参加料:1000円
申込方法:↓こちらのフォームより申し込み下さい。定員に達し次第受付を終了します。
https://forms.gle/FxmVbQMqEjahFQy89
日時 2024年12月15日(日)14:00〜16:00
会場 サンエール鹿児島 4階 中研修室3
※いつもと会場が違います。ご注意ください。