清水磨崖仏群:羅睺と計都

清水磨崖仏群は、南九州市川辺町にあります。 清水磨崖仏群は、鎌倉時代から室町時代にかけての五輪塔や宝篋印塔、明治時代の磨崖仏によって構成され、鹿児島県の磨崖仏としては最大規模を誇り、まさに鹿児島を代表する磨崖仏群といえま...

長崎堤防磨崖仏:心即是仏

薩摩川内市の長崎堤防の近くには、「心」とだけ刻まれた磨崖仏があります。これには一体どのような意味があるのでしょうか? そしてこれを磨崖仏と認めてよいものでしょうか? この磨崖仏は、長崎堤防の築造責任者である小野仙右衛門が...

梅ヶ渕観音:観音と33

梅ヶ渕観音は、鹿児島市伊敷町にあります。 観音菩薩は、仏の中でも特に現世利益の性格が強い存在です。観音の功徳は『法華経』の「観世音菩薩普門品第二十五」(いわゆる『観音経』)に詳しく書かれています。 それによると、観音はそ...

鹿児島の磨崖仏巡り、第3回中間報告会をやります! 今回は「清水磨崖仏スペシャル」

「鹿児島の磨崖仏を全部網羅したガイドブックを作ろう!」というところから始まったプロジェクト「鹿児島磨崖仏巡礼」。第3回目となる今回は、鹿児島で最大の磨崖仏「清水磨崖仏群」(南九州市)を深掘りしてみたいと思います。磨崖仏は...

円相:月と太陽と鏡

摩崖仏にはしばしば円相が表現されます。円相とは一体何なのでしょうか? 円相の多くは、月輪(がちりん)を表していると考えられます。月輪とは、密教の「月輪観」に基づくものです。「月輪観」は、心の中に満月を観じ、その満月が宇宙...